2014年2月5日

旧正月がくるたびに思い出すこと

ご無沙汰しております。
「次回は台湾のお盆についてお話しますね」なんて豪語しておきながら、
気づいたらもう年は明け、旧正月の季節になっておりました。
ぐーたらすぎてごめんなさい。

そして、この記事を旧正月の準備の合間に書いて温めすぎて、


なんと、旧正月のお休みが終わってしまいましたとさ(涙)。





気を取り直して、本題に戻ります。


旧正月がやってくるたび、自分が半導体業界で働いていたときの気持ちを思い出して、
ちょっと反省することがあります。

台湾に移り住むまでは、
中華圏のお休みについてよく分かっていなかったんですね、私。

まず、日本の年末年始の様子を思い出してみましょう。

日本は12月に入ると、とたんに年末モード全開で、天皇誕生日付近から年明けの1月5日あたりまでは、年末年始のお休みに入る人もちらほらいて、会社としての機能もお休みモードに入ります。そして、年明け、新年の目標を掲げ、ばりばりと仕事をこなしたいモードに入ります。

今度は中華圏の年末年始について考えてみます。
中華圏では、新年(1月1日)よりも、旧正月の方が絶対的に重要です。
新年のお休みは、1月1日だけ。強いて言えば、12月31日は午後からそわそわするくらいでしょうか。(台湾は年越しのカウントダウンイベントがあるので)
1月2日から、通常営業に戻ります。
旧正月は絶対に重要で、旧正月の大晦日から初五(2014年の場合は1月30日〜2月4日)まではお休みになります。家族がみんな集まる重要なお休みです。
初五は、「開工」といって、仕事始めの日にあたりますので、この日に社長さんたちは、商売繁盛を祈願するお参りをしたりもします。
旧正月に休ませない(無理に働かせる)とか、ボーナスを出さない(「出せない」んじゃなくて、「出さない」ね)場合は、社員たちからのブーイングの嵐です。訴えられても仕方ないくらいです。


で、私が日本にいた頃の気持ちは、
「年末年始が明けたのに、また休みだなんて、仕事がはかどらない」
だったのですよ。
今思えば、かなり自分本位でした。いや、自分本位というか、日本本意というか。
私が日本で生活をしていれば、お正月中に催促メールが来てたりしたら
憤慨してただろうになー。もうちょっと「知る」努力をしてもよかったかもなーと、
毎年旧正月がくるたびに、あの当時の私を思い出しています。


海外と仕事をするときは、自分の国の事情を最優先に考えることは当然のことだと思いますが、同時に、相手国の休みなどの風習も、本当に少しだけでいいので、知っておくことは大切なことかもしれませんね。
海外から日本の企業と仕事をしているみなさんも、取引先にお休みの連絡を入れることや、すぐに対応できないときの返信メールの書き方などを習得しておくと、もっとコミュニケーションがうまくいくんじゃないでしょうかね。




2013年8月19日

長崎のお盆

お盆の行事は、日本でもいろいろと風習が違うと思います。
西と東、都道府県、超ミクロな部分で、隣町との風習の違い、など、
国同士の違いではありませんが、れっきとした「異文化」ですよね。
今回は、私のふるさと、長崎のお盆を紹介します。


今年は私の実家が初盆だったこともあり、
数年ぶりにお盆に長崎に帰省することができました。



ご存知の方も多いと思いますが、
長崎の「お盆」はとても独特です。
通常のお盆は、14日と15日にお墓参りをします。
ここで重要なのが

  「花火持参」でお墓参り

というポイントです。
子どもも楽しめる手持ち花火、ちょっと怖いですけど、
ロケット花火や爆竹などなど持参します。
お墓には、家紋が入った提灯を飾ります。
提灯に灯をともし、その火が消えるのを花火をしながら
待ちます。(お酒も飲んだりしてね)


お盆のお墓参りは、私にとって楽しかった思い出です。
怖いとかそういう気持ちはないんです。
みんなで宴会の途中に、よっぱらった親戚のおじさんやら
お兄ちゃんお姉ちゃんたちとお墓に行って、
普段とは少し違う種類の花火をしたり、
お菓子を食べながらお墓にいるのが、なんだか楽しみでした。


提灯の火が消えたら、お家に帰って宴会再開です。

「初盆」の場合は、
それはもうお祭り騒ぎです。

お墓参りの花火も豪勢ですし、
お墓に飾る提灯もまた、豪勢です。
親戚中や会社関係から送られ、何十個と飾られる家もあります。
宴会の準備もしっかりやらねばなりません。
13日からの3日間、家ではフル稼働で料理を作り続けます!
(今年の私と妹がそうでした)

そして、忘れてはならないのが「精霊船(しょうろうぶね)」

今はコンパクトに設計されることが多くなったようですが、
それでも大きな大きな「精霊船」を作らなければなりません。
安全面から高さ制限(昔は電線に引っかかる事も多々ありました)や
長さの制限もあるようです。

船は、故人の好きなものをモチーフにした飾り付けをしたり、
好きだった物を飾ったりします。
初盆の準備は、家族だけではなく、
会社の同僚たちや同級生が協力したりして、
故人を思いながら船を作ります。
「実行委員会」なんかも作られることもあります。

船の名前は、必ず「西方丸(せいほうまる)」という名前にします。
船の帆に「西方丸」と記され、船の先にその家の名前が入ります。

そして、15日の夜、
親戚や友人達が船を押しながら街を練り歩いて、海に向かいます。
街を練り歩くときは、爆竹に慣れてる中国人もびっくりするほどの
爆竹を鳴らします。
この爆竹は、魔除けのためです。
故人が無事にあの国へ帰れるように、たくさんたくさん鳴らします。

海に着くと、西の方に向かって船を流します。

今は安全面や環境のことを配慮して、
実際に船を流す事はしませんが、かならず海までいって
西に向かって終了します。

にぎやかな音が鳴り響きますが、とても切ない夜です。


安全面や環境面を考慮して簡素化されることは仕方の無い事かもしれませんが、
でも、こういう古くから続いている行事は、
できるだけ昔のままの形で受け継いでいければなぁとしみじみ思いました。

写真があればもっとわかっていただけたかもしれませんね。
今回は炊事班専属でがんばっておりましたので、撮れませんでした。


文化を知ることも大事な言語学習の一つですよね!
次回は台湾の「お盆」について紹介したいと思います。


台湾YUMA Azumi





2013年7月22日

【そろそろ夏休み!......お知らせする必要あり?なし?】

夏本番ですね!

学生のみなさんはすでに夏休みでしょうか。
こちら台北の学生さんたちは、7月1日から夏休みです。
会社員のみなさんはというと、
欧米のような「バケーション」という概念はなく、
はたまた日本のような「お盆休み」というシステムもなく、
頑張って働いております。

日本の会社は夏休みの習慣がありますよね。
お盆は、カレンダーこそ赤くありませんが、
その週がお休みとなる会社が多いと思います。
また、帰省ラッシュを考慮して、
その前後に夏休みを設ける会社もあると思います。
私が以前勤めていた会社では、
夏休み(夏の特別休暇)の日数と取得出来る期間だけが決まっていて、
日程は個人で決められるようになっていました。
(もちろん上司との相談の上、決定しますよ)


さて、ここで質問です。

 週末以外に数日間会社を休む場合(会社が休みとなる場合も)、
 お客様や取引先には連絡すべきでしょうか。

久々のシンキングタイム
チッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッ..........


私のおすすめは、

 「ぜひ、お知らせしましょう」

です。

週末以外に、数日間会社を休む(または会社が休みになる)場合は、
社内はもちろん、社外の取引先にも影響が出ますので、
事前にお知らせしておいたほうがいいと思います。
前述の通り、帰省ラッシュを考慮して、
昨今は夏休みの期間が会社によって違うことも多く、
自分の会社は仕事でも、他社は休み、、、
自分の会社は休みでも、他社はお仕事、、、、
なんてことも多々あります。

私は事前にお知らせをすることをおすすめしますが、
もちろん、先輩や上司に相談してから決めてください。
そして、初めての場合は、勝手にお知らせを出したりせず、

 「お客様にお知らせしておいたほうがいいでしょうか」

と相談しましょう。

お知らせする場合は、メールでお知らせすることになると思いますので、
メールの内容も必ず確認してもらいましょう。
お休みの理由はシンプルに。
ついつい
 「夏休みに○△□に行きますので、
  ○月○日から○月△日までお休みさせていただきますお休みします。」
と書きたくなるかもしれませんが、
忙しい人が見ると、イライラセンサーONの原因になりかねません。

 「夏期休暇のため、○月○日から○月△日までお休みさせていただきます。」

と「夏期休暇」とだけ書くのが一番です。

そして、

 「不在中、ご不便をお掛けするかと存じますが、
  何とぞよろしくお願いいたします。」

と「迷惑かけるかもしれませんが、ごめんなさいね」の気持ちを添えるといいですよ。


また、個人によって夏休みの日程が違う場合も、
社内の人に事前に
 「○月○日から○月△日まで夏休みを取らせていただきます。」
とお知らせしておきましょうね。



さて、
「事前のお知らせ」ですが、
夏休みに限らず、冠婚葬祭で数日間お休みする場合や、
プロジェクトが終わってリフレッシュの休暇を取得する場合、
海外出張などで連絡が取りづらくなるときなども
お知らせしたほうがよい場合があります。
かならず、

 *お知らせしたほうがいいか
 *メールの内容

を先輩や上司に相談して確認してもらってくださいね。


あ、もし出す場合は、
先日の「暑中お見舞い申し上げます」の書き出しも使ってみてくださいね♬


台湾YUMA Azumi


2013年7月15日

【夏の身だしなみ 〜男性のシャツの下〜】

台風も過ぎ、台北にも暑さが戻ってきました。
台北は湿度が高いので、汗がまとわりつく感じです。
とくに昼間に雨(スコール)が降ると、
その後はもう蒸し暑くてしかたありません。

さて、今日も「夏の身だしなみ」について書こうと思います。
今日は、とくに「男性のシャツの下」の身だしなみについてです。

昨今は、日本ではクールビズと称して、
夏はネクタイをしなくてもいい会社や、
ジャケットを着用しなくてもいい会社もあります。
夏以外はスーツ着用と決められている会社でも、
夏場は、シャツ+スラックス(またはチノパン)が許されていると思います。

クールビズにふさわしくない服装については、
会社ごとに規則があると思いますから、
わからない場合は先輩や上司に確認してください。

今日、私が申し上げたいのはクールビズにふさわしい服装の話ではありません。


   シャツの下!


シャツの下、何も着てないなんてないですよね??
素肌に薄い生地のシャツなんて組み合わせは、
ぜひともご遠慮いただきたい。

夏場は身にまとう物が少なくなっている分、
見えないところが目立って(見えて)くるんです。
ぜひ、Tシャツかタンクトップを着てからシャツを着てくださいね。
汗も吸ってくれますよ。
それに今は、通気性のいい下着が売られていますから、
それを活用するのもいいですね。

おっと、
色や柄にも注意が必要です。

夏場のシャツは、薄い生地で出来ていますから、
Tシャツやタンクトップの柄や色が透けて見えますので、
派手なものはやめましょう。
白の無地のものが無難でいいですよ。


前回も書いたかもしれませんが、
熱中症対策には水分補給をお忘れなく。
私の水分補給はスイカです。
漢方の世界では、スイカは体内の熱を取ってくれる食べ物の一つです。
水分も豊富だし、食べたらスッキリしますよ。
あ、食べ過ぎはお腹が冷えますので要注意です!


台湾YUMA Azumi

2013年7月10日

【夏の身だしなみ 〜女性のストッキング〜】

暑いですねぇ。
でもラッキーなことに、
今日の台北は、少し涼しいんです。台風が近づいているせいでしょうか。

さて今日は、夏の身だしなみについてです。

昨今、ナマ足(もう死語?)でオシャレしてお出かけしたりしますが、
ビジネスシーンでは、ナマ足は控えた方がよいですね。
とくにスーツを着る場合は、控えるどころか、
「絶対ストッキング履いてください!」と申し上げたい。

わかってますよ。
ストッキングって、暑いんです。
お腹周りとか、暑いんです。本当に。
でも、今は暑さ対策がなされたストッキングも出回っていますので、
ぜひぜひ着用をお願いします。

それに、ストッキングって、肌の色をキレイに見せてくれますよね。
もちろん、色選びが大事です。
私は、自分の肌より1トーン濃い色を選んでいます。
なんとなく脚がシュッと見える気がします。
それに、お腹周りをサポートしてくれますんで、
ビール腹の私にはありがたいです(笑)。

いくらナマ足が美しくても、
どんなに暑くても、
スーツ着るときはストッキングを!


「暑くてやってらんない!」という方々には、

パンツスーツをおすすめします。

パンツスーツだと、膝丈のストッキングでも大丈夫!
お腹周りが暑くなくてすみますよ♬


日本のストッキングはすばらしいですねぇ。
伝線もしにくいし、サポート力もばっちりだし、
いろんな効果をうたった物が種類豊富に売られています。

そういえば、今年の4月に日本に帰ったときに、
5本指のストッキングが売られていてびっくりしました。
海外では日本レベルのストッキングを手に入れるのは難しいので、
日本に帰ったときは買いだめしちゃう私です。

いよいよ夏も本格化ですね。
台湾のニュースでも日本の猛暑について報道されています。
熱中症にはご用心を。

台湾YUMA Azumi

2013年7月2日

【季節のご挨拶 〜暑中見舞い〜】

久しぶりの投稿になってしまいました。

さて、日本のビジネスレターは、季節のご挨拶で始まることはみなさんご存知ですよね?
今の時期ですと

 「拝啓
  初夏の候、貴社におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。」

とか

 「拝啓
  向暑のみぎり、貴社いよいよご発展のこととお慶び申し上げます」

など、暑さにまつわる季節の言葉が使われます。

こういった「拝啓 〜の候」は、
 ・資料送付のときのカバーレター
 ・FAXのカバーシート(宛名など書いてある紙)
 ・初めてお客様にビジネスメールを送るときの書き出し
に使われます。
普段の仕事のやり取りメールではあまり書かれません。


でも、たまには、普段の仕事のメールでも「いつもお世話になっております」以外の言葉を添えてみたい!と思う事ありませんか。
特に、こういう暑いときは、暑い中お仕事していることをお互いにねぎらうコミュニケーションとしても、季節の言葉をさらっと付け加えたくなりますよね。

今回ご紹介するのは(なぜかテレビショッピング調)

 「暑中お見舞い申し上げます」

同じ相手に毎度メールを送るたびに使っていては、「お見舞い」の気持ちが薄れます(たぶん)のでご注意ください。

そして、もっとも大事な注意点は、

この「暑中お見舞い申し上げます」は、

 期間限定なんです!!!!


開始は、梅雨明けしたらOKです。
私の個人的な目安もご紹介しますね。でも、あくまでの私の目安ですのでご注意を。
夏っぽい天気が続くようになり、街の定食屋さんとかで「冷やし中華始めました」のお知らせが出始めたころ、私は思い出したように「暑中見舞い」の準備を始めます。

そうそう、終了時期が重要ですよ。
終わりは、「立秋」の前です(2013年の場合は、8月7日だそうです)。
立秋を越えると暦の上では「秋」になりますから、「残暑見舞い」を出します。


「しかし、唐突にこのメールを送るのは変じゃないか?」と思っているみなさん、
ジャパニーズビジネスマンは、こんなとき、使っています。

 ・ 久しく連絡をとっていないお客様に、季節のご挨拶として
 ・ 会社/個人の夏期休暇のご連絡として


サンプルはたくさんネット上で見る事ができると思いますので、
自分なりに少しアレンジして(文法の間違いや失礼がないように気をつけて!)
チャレンジしてみてはいかがでしょう。
最後は、
「暑さ厳しきおり、体調崩されませんようご自愛ください。」
など、健康を気遣う一文をお忘なきよう。



私が住んでいる台北は、もうすっかり夏です。
夏のフルーツが最盛期を迎えています。特に6月下旬から8月上旬は、マンゴーやライチがとても美味しいですよ♬ 

今年も暑くなりそうですね。
暑さに負けないようにしっかり食べてしっかり寝てくださいね!


台湾YUMA Azumi

2013年5月6日

【先輩、質問があります!‥‥‥そんなとき、何と切り出す?】

先輩に質問したいけど‥‥‥
でも先輩たちはみんな忙しそう‥‥‥
しかし、質問しなきゃ頼まれた仕事が進まない‥‥‥

日本語を使って働いているみなさん&日系企業をめざしているみなさん、
さぁ、そんなとき、まず何と言いますか?

(今回も懲りずに、文字でシンキングタイムを表現する私)
チッチッチッチッチッチッチッチッ..................


 「すみません。先輩、質問があります。」

「質問があります」と用件を先に言う。 いいですねぇ。
もう少し具体的に

 「すみません。先輩、△△のことで質問があります。」

と言うともっといいですね。

さて次です。
次の台詞はどうですか?


(さらに懲りずに、文字でシンキングタイムを表現する私)
チッチッチッチッチッチッチッチッ..................


 「次は質問の内容を話します。」

と思った人!

この「質問があります」の次の台詞がけっこう重要なんです。

外国人、日本人社員を問わず、誰でも、
自分が切羽詰まっているときは、ついつい自分の話をすぐに始めてしまいがちです。
焦ってますもんね。気持ちはよくわかります。
でも、いくら焦ってても、
先輩がどんなに暇そうに見えても(←センパイ、ゴメンナサイ)、

 「今、よろしいでしょうか。」

と先輩の都合を聞いてみてください。

すると、先輩が、

 「今はちょっとねー。あとでもいい?」 とか
 「いいですよ。何?」 とか
 「いいけど、5分ね」 

というように、先輩の都合を教えてくれると思います。

自分の用件を話し始める前に、相手の都合を聞くというのは、
相手への思いやりが感じられていいですよね。

もちろん、先輩や上司だけでなく、後輩や同僚にも
 「今、ちょっといい?」
と声をかけて相手を思いやりたいですね。


「なんでそんな小さなこと気にするの?」と思うかもしれませんが、
将来、あなたが質問を受ける立場になったとき、
「今、よろしいでしょうか」の重要性が必ずわかると思います。

これは、日本語に限ったことではありません。
どの言語でも同じです。
「相手の都合を聞く」というのは、グローバルマナーの一つかもしれませんね。


台湾YUMA Azumi