2013年4月15日

名刺の役割(勝手に分類)

4月に某企業様で行われた「外国人社員様向け新入社員研修」の
名刺交換のセッションで出た質問です。


「街や百貨店などで名刺を受け取った場合、
 そういう人たちとも名刺交換するんですか?」


日本人にしてみると「はぁ?何ふざけたこと言ってるの?」と
思われるような質問です。
私も、最初は何を聞かれているのか理解不能でした。

もちろん、答えは「名刺交換しなくてよい」なのですが。。。


しかし、よくよく考えてみると、名刺って、役割が2つあると思いませんか。
勝手に分類してしまいますと、、、

一つは、「担当者宣言」のためのもの。
何かの職務やサービスに対して、
「私が担当者です。今後ともよろしくお願いいたします」と
宣言(告知)するためのものです。

もう一つは、「広告代わり」のもの。
百貨店などで商品紹介のあとに不特定多数に配られたりする名刺のことで、
「もしこの商品が気に入ったら、よかったら連絡してね」系です。
丁寧に名刺をくださる場合もあります。

そして、
「私が担当者です」宣言のタイプは、必ず名刺交換をします。
「広告代わり」のタイプは、名刺交換をしません。

この2つのタイプを、私たちは迷いも無く一瞬にして判断できます。
日本人の営業担当者なら、どなたにも丁寧に名刺をお渡しするのが当然だし、
百貨店で名刺を受け取っても、自分の名刺をお渡しする必要はないと
当然のように判断します。
しかし、質問をくれた彼にしてみると、
相手が ”丁寧に” 名刺をくれたのだから、自分も名刺を渡す必要があるのかも?と
思ってしまったのかもしれません。

この「当然」と思ってしまうポイントが、
異文化コミュニケーションの”肝”なんですよねぇ。


彼の何気ない質問のおかげで、名刺についての気づきが増えました。
勉強になりますっ。



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