2013年4月25日

【ある客室乗務員の話し方を見て思ったこと】

台湾/日本線の飛行機では、
片言という場合もありますが、ほとんどの客室乗務員の方は日本語が通じます。

(少なくとも私が決まって利用している航空会社には必ずいます)。

一種の職業病なのですが、
ビジネス仕様の日本語が聞こえてくると、ついつい耳をそばだててしまう私です。

先日乗った便で、とある客室乗務員が機内食の案内をしていました。
明るい性格の方なのか、元気ハツラツな大きな声で、
遠くからでもはっきりと聞こえてきました。
正確な台詞は忘れてしまいましたが、たしかこんな内容でした。


 「チキンとビーフがあります。どちらがよろしいですか。」


文字で見る限りでは、まっっっっっっったく問題ありません。

しかし、実際の音声ではちょっと違和感あり。
彼女の言い方を文字で表してみますと、、、


 「チキンとぉ〜、ビーフがぁ〜 ありま〜す
  どちらがぁ〜 よろしいですかぁ〜〜〜?


これですとね、ちょっと、私好みでないというか、
若すぎるというかですねぇ、ギャル的といいますか。。。
「機内で接客中の客室乗務員」という状況には
あまり好ましくないと思うんです。

「エコノミーだし、機内食出してくれるんだったら、ま、そんな感じでも可」
という意見もあるかもしれませんが、
やはり客室乗務員に期待するサービスとか、印象とか、
そういうものがどうしてもあるので、いくらエコノミーでも
もうちょっとエレガントな話し方を望んでしまいます(私の場合)。
もしかすると、心の状況次第では、
この「話し方」のせいで、お客様のイライラセンサーを
ONにしてしまうことがあるかもしれません。

「話し方」って、身だしなみくらいその人の印象を決定づける
大事な要素だと思います。


で、なぜ彼女の助詞や語尾が伸びているのか、
せっかく日本語話せるのに、接客の話し方があぁなのか
勝手に悩んでみました。


はたと二点気付きました。
一つ目は、

 外国語を「使って会話する」のに、話し方まで気を配るのは大変な事だ

ということ。

もう一つは、教える側の気づきです。
日本語は助詞の使い方が複雑なので、


 「チキン 、ビーフ   あります。
  どちら  よろしいですか。」



と、ついつい強調してしまうんですよね。


助詞を伸ばしたりはしませんが、助詞の前にわずかなポーズがあったり、
そこだけ音声が大きかったり。

しかしこれまた、文法の説明やその他いろいろの説明で手一杯で、
話し方の指導まではなかなか行き着けないですよねぇ。。。

YUMAのトレーニングでは、こういった手が届きそうで届かない部分にも
触れています。
せっかく習得した日本語、もっともっと活かしてみませんか。


台湾YUMA AZUMI

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